真冬の熊野古道 中辺路(滝尻〜熊野本宮大社)、大日越の旅【計画編】

2020年3月23日月曜日

計画 登山・ハイキング・トレッキング

t f B! P L
本ブログの記念すべき初投稿は、2020年2月7日から3泊4日(前後泊含む)で行ってきた熊野古道の記録です。

世界文化遺産として有名な熊野古道。一度は歩いてみたいという方も多いのではないでしょうか?
しかし調べてみると、一口に熊野古道といってもたくさんのルートがあり、計画するのも一苦労です。
この記事では、熊野古道初心者である私の旅計画を紹介します。
皆様の計画のヒントにしていただけますと幸いです!
なお、本記事(「計画編」)の後に、「準備編」「前半」「後半」を公開予定です。

ルートはたくさんあるが、中辺路がメジャーで歩きやすい

詳しくはこちらを確認してほしいですが、熊野古道とは熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社の「熊野三山」を参詣する道で、大きく分けると下記7つに分類できます。

①紀伊路
②伊勢路
③大辺路
④中辺路(紀伊田辺方面から)
⑤中辺路(小雲取越・大雲取越)
⑥小辺路
⑦大峰奥駆道

この記事をご覧になっているのは初心者の方が多いと思われるので、「いわゆる熊野古道」に興味をお持ちのはず。
となると世界遺産「熊野参詣道」の③④⑤⑥が候補。この中で③の大辺路は海辺が多く、森っぽさがないので除外。
残り3つの中では、地図を見る限り④が体力的に最も楽そうなため、④がおすすめだと思います。公式の地図帳にも最初に紹介してあるし。
実際私も④を歩きました。でもいずれはほかの道も歩きたいと思っています。
(実は⑦の一部を二度テント泊縦走したことがあります…)

ここで注意してほしいのが、④も滝尻から歩く場合は40㎞弱、所要時間約18時間の道のりで、決して楽ではないということです。
終盤の発心門王子から日帰りで歩く場合は観光地用の格好でも大丈夫だと思いますが(さすがにヒールとかはやめた方がいいと思います)、1泊以上して歩く場合はそれなりの準備と体力が必要になります。


最低1泊、できれば2,3泊したいところ

前述のように終盤の発心門王子にはバスが通じているので日帰り(約2時間)でサクッと終えることができますが、せっかく紀伊山地の山奥に来たのだから、1泊ぐらいしたいところです。
そうすると、公式の地図帳の最初に紹介してある通り、滝尻バス停から本宮大社を目指す道のりが最適です。
ただしその場合は、紀伊田辺駅発の早朝のバスに乗る必要があるため、近辺で前泊する必要が出てくると思います。
私は紀伊田辺駅近くの「ビジネスホテルパール」に宿泊し、翌朝6:25のバスに乗りました。
このホテルを選んだのは駅近で最安(5000円ぐらい)だったからです。
おにぎりとゆでたまごのサービスには驚きました。

このコースだと、本宮大社に16時ごろまでに到着できれば前泊+道中一泊、計2泊で帰ることができます。
しかし私は近くの湯の峰温泉にある「民宿あづまや荘」を予約し、旅の疲れを癒してからゆっくり帰ることにしました。実際は全くゆっくりできませんでしたが…
本宮大社から湯の峰温泉までは、バスでも行けますが、今回は「大日越」を歩いて向かいました。
1時間ちょっとの道のりですが、それまでの疲労もあってか、結構きつかったです。

中辺路で一晩だけ宿泊するとしたら近露か継桜。継桜がおすすめ

滝尻~本宮大社間を1泊2日で歩く場合、宿泊適地は近露と継桜に限られます。
継桜より先には宿泊施設はありません。また近露より前に泊まると、2日目の負担が大きくなります。
近露と継桜、どちらで泊まればよいか?

・近露王子に宿泊する場合、初日は約5時間半、2日目は約9時間。
・継桜に宿泊する場合、初日は約6時間半、2日目は約8時間。

初日に少しでも距離を稼いでおきたいので、継桜に宿泊したいところです。
しかし継桜は宿が少ないです。私が調べたときにヒットしたのは「民宿つぎざくら」「のなか山荘」ぐらいでした。
民宿つぎざくらの他の宿泊者の方にお聞きしたところによると、他にも1,2件あるようですが、それでも宿の数自体は近露の方が多いです。
したがって、継桜を宿泊地の第一候補とし、予約できなかった場合近露で検討するというのがよいかと思います。

私は民宿つぎざくらの料理の評判に惹かれ、定員も少なかったので2020年の1日6日にだめもとで電話したところ、予約することができました!しかもネット経由でなく直で予約したからか、1泊2食+弁当付きで11880円、ネット価格より1000円以上安かったです。
施設もおもてなしも素晴らしく、文句なしにおすすめの民宿です。(詳しくは「前編」で)
私が宿泊したときは私と同伴者1名、他の宿泊者(ソロ)が2名の計4名の宿泊でした。
この日は全員日本人でしたが、全員日本人となるのは珍しいとのことでした。

まとめ

少しは熊野古道の計画がイメージできたでしょうか?
紀伊田辺駅付近に前泊し、滝尻から継桜で一泊して本宮大社を目指すのが日数と内容のバランスが取れていていいと思います。
なお、本コースのバリエーション(拡張)としては、紀伊田辺駅から滝尻まで歩き、バスで紀伊田辺駅に戻って宿泊し、改めて翌日滝尻にバスで移動してから本宮大社を目指すものが挙げられます。民宿つぎざくらの他の宿泊者の方がこのパターンでした。
ただし、無理は禁物です。体力や装備に自信のない方は、発心門王子からのルートがよいと思います。
発心門王子からの道のりは「らしさ」全開で、日帰りでも十分楽しめますので。

最後に

私は計画時はネットの他には「山と高原地図51 高野山・熊野古道」「歩いて旅する熊野古道・高野・吉野」で情報収集しました。
どちらかというと前者が好きですが、正直、本記事内で紹介しているサイトを熟読し、同サイト内の地図を印刷すれば十分と思いました。
なお、紀伊田辺駅に隣接している田辺観光センターで写真の「熊野古道巡り地図帳」が配布されていました。公式の地図帳とほぼ同内容がまとめてあります。
同センターの営業時間は9時から17時なので、前泊時に時間に余裕があれば、立ち寄って本地図帳をゲットしておくことをおすすめします。

次回は「準備編」の予定です!


自己紹介

自分の写真
千葉在住の会社員。 Nikon Z 6 を持って山に登っています。 登山は高校で山岳部に入ってから、写真は社会人になってから始めました。 下山後にカツ丼とざるそばを食べるのが大好き。 皆さんの役に立つような情報を発信していきたいです。

Twitter

にほんブログ村

このブログを検索

登山・ハイキング・トレッキング

雑談

ブログ アーカイブ

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ