前々回の記事で旅の計画、前回の記事で荷物などの準備を紹介しました。
今回は、旅の初日の模様をお届けします。
滝尻まで
前日に白浜入りし、1泊2日でアドベンチャーワールド・三段壁・千畳敷・円月島を観光した後にバスで紀伊田辺へ。周辺を散策し「ビジネスホテルパール」で一泊しました。
翌朝、駅前で先輩と合流し、紀伊田辺駅6:25発のバスに乗って滝尻へ。
なお、紀伊田辺駅に隣接している田辺観光センターで「熊野古道巡り地図帳」が配布されています。同センターの営業時間は9時から17時なので、前日や当日に余裕があれば、立ち寄って本地図帳をゲットしておくことをおすすめします。
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JR紀伊田辺駅。とてもきれいです。セブンイレブンが併設してあります |
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左奥に、宿泊した「ビジネスホテルパール」が見えます |
滝尻~道の駅
7時ちょうどぐらいに滝尻バス停に到着。
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右奥の白い看板に「←滝尻王子」と書いてあります |
バス停を降りて右に橋があるので渡り、渡ってすぐ左が滝尻王子(スタート地点)となります。
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滝尻茶屋。ベンチもあるので、ここで軽食など済ませてスタートするのも良いと思います |
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ここから奥の方に歩いていきます(右奥が滝尻王子) |
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滝尻王子 |
ここからは山道です。それなりの登りで高度を稼いでいきます。
石段が多く、歩きにくくはないです。
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場所によっては傾斜が急なところもあります |
こちらは途中にあった「胎内くぐり」。
とても狭く、ザックを下ろしても結構大変でした。
くぐった後で気づいたのですが、胎内くぐりは女性の安産祈願の行いのため、
恐らく男性がくぐっても何のご利益もないと思われます…。
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胎内くぐりで、ザックを同伴者に渡しているところ |
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やはり男性にはご利益がなさそう |
この日は天気も良く、朝の光が森に差し込んで美しい道を歩くことができました。
不寝(ねず)王子などを経て標高を上げていくと、目の前には雲海が!
雲海は予想していなかったので驚きました。
標高自体は300mほどですが、地形によっては雲海が見れるんですね。
しばらくすると登りも落ち着いて人里に入り、高原霧の里休憩所に到着します。
ここまでで2時間ほど歩いています。
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高原霧の里休憩所。トイレもあります |
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高原霧の里休憩所からの眺め |
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休憩所のちょっと手前にあった高原熊野神社。
写真に写っている方は、宿が同じでした |
休憩所から先はしばらく人里の石畳の道を歩きますが、人里自体が斜面に作られており、結構急な上り坂でした。
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結構急です |
また、途中にお菓子の路上販売がありました。
ここを利用すれば行動食の手持ちゼロでもなんとかなる…かもしれませんが、やはり紀伊田辺駅までに揃えておいた方がよいと思います。
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値段は観光地価格ではなく、普通でした |
しばらく人里を歩いた後はまた山道に入ります。
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最初は石畳です |
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そのうち石畳がなくなります |
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大門王子 |
いくつかの王子を経て道の駅へ。
この時点で11:35で、4時間半ほど歩いていたので、予定通りここでランチとしました。
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大きな道路に出ます。向かい側に道の駅 |
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奥の建物が道の駅 |
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道の駅の中 |
道の駅には、外にもベンチがありますが中にも小さな座敷があります。
寒かったので、私たちは中でお昼を食べました。
私が頼んだのは梅うどん。やはり紀州は梅かなと…味は普通でした。
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梅うどん。600円ぐらいだったかな? |
道の駅~近露~継桜
40分ほど道の駅で休憩して出発。
歩き始めてすぐに山に入ります。
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道の駅から登山道に入った直後。右下には、道路が走っています |
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牛馬童子 |
20分ほど歩くと、近露の集落が見えてきました。
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近露に到着 |
今回歩いた行程では、最大の集落だと思います。(といってもコンビニとかはなさそう?)
しばらく車道を歩きます。安心ですね。
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近露は宿がいくつかあります |
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アスファルトに桜の花びらのようなものが混じっており、綺麗でした |
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路上販売。ひとつしかない… |
この時点で13時前。近露に泊まらず、もうちょっと先の継桜に泊まりたいですよね。(この辺の話は「計画編」を参照)
というわけで、あと40分ほど歩いて本日の宿・継桜に向かいます。
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継桜の入口あたりで歓迎の看板が |
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継桜王子 |
継桜王子にお参りした後、すぐ近くの本日の宿・「民宿つぎざくら」に到着!
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民宿つぎざくら。中はとても綺麗です |
到着したのは14時前。
民宿の中に入れるのが15時からとのことでしたので、荷物を預けて、すぐそばにある日本百名水「野中の清水」に立ち寄り、おいしい水をいただきました。
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野中の清水 |
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真冬でしたが、水自体は思ったほどの冷たさではなかったです |
民宿の前でkindleを読んで時間をつぶし、15時になったので民宿に入りました。
本日の行程、終了!
民宿つぎざくら
我々2人が通されたのが、下の写真の部屋。
広い…!
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混雑時にはふすまを絞めて2グループ使えるようにするのでしょうか? |
電気カーペット、そして写真には写っていませんがソファーやいすもあります。
また、綺麗なお風呂もあり(2名入ってちょうどいい大きさ)、疲れた体を癒すには最高の環境です。
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食堂。セルフのお茶や茶菓子もあり、夕食までの間にいただきました |
そして18時からはお待ちかねの夕食!
ホテルで料理人をしていた大将の腕は間違いなく、すべての料理がおいしかったです。
途中からはおかみさんや大将も交えて皆で話しました。
この夜は我々含めて日本人4名でしたが、このようなことは珍しく、近年は大抵海外の方が混じっているとのこと。
民宿つぎざくらは一つのテーブルで同タイミングでの食事となるため、もし海外の方と一緒に食事となった場合、かなり緊張していたかもしれません(笑)
まとめ
天気にも恵まれ、快適に熊野古道を歩くことができました。
途中、少しきついところもありますが、我々と同じ朝一のバスで滝尻に向かえば時間の余裕はあるので、ゆっくり歩けると思います。
そしてなんといっても、民宿つぎざくらが最高でした。
正直なところ、この民宿での時間がこの旅のハイライトです。
立地も近露より本宮寄りですし、とてもおすすめの宿です!
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