真冬の熊野古道 中辺路(滝尻〜熊野本宮大社)、大日越の旅【前編】

2020年4月6日月曜日

登山・ハイキング・トレッキング 本編

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前々回の記事で旅の計画、前回の記事で荷物などの準備を紹介しました。

今回は、旅の初日の模様をお届けします。


滝尻まで

前日に白浜入りし、1泊2日でアドベンチャーワールド・三段壁・千畳敷・円月島を観光した後にバスで紀伊田辺へ。周辺を散策し「ビジネスホテルパール」で一泊しました。
翌朝、駅前で先輩と合流し、紀伊田辺駅6:25発のバスに乗って滝尻へ。
なお、紀伊田辺駅に隣接している田辺観光センターで「熊野古道巡り地図帳」が配布されています。同センターの営業時間は9時から17時なので、前日や当日に余裕があれば、立ち寄って本地図帳をゲットしておくことをおすすめします。

JR紀伊田辺駅。とてもきれいです。セブンイレブンが併設してあります


左奥に、宿泊した「ビジネスホテルパール」が見えます

滝尻~道の駅


7時ちょうどぐらいに滝尻バス停に到着。
右奥の白い看板に「←滝尻王子」と書いてあります
バス停を降りて右に橋があるので渡り、渡ってすぐ左が滝尻王子(スタート地点)となります。
滝尻茶屋。ベンチもあるので、ここで軽食など済ませてスタートするのも良いと思います

ここから奥の方に歩いていきます(右奥が滝尻王子)

滝尻王子
ここからは山道です。それなりの登りで高度を稼いでいきます。
石段が多く、歩きにくくはないです。
場所によっては傾斜が急なところもあります

こちらは途中にあった「胎内くぐり」。
とても狭く、ザックを下ろしても結構大変でした。
くぐった後で気づいたのですが、胎内くぐりは女性の安産祈願の行いのため、
恐らく男性がくぐっても何のご利益もないと思われます…。
胎内くぐりで、ザックを同伴者に渡しているところ
やはり男性にはご利益がなさそう

この日は天気も良く、朝の光が森に差し込んで美しい道を歩くことができました。

不寝(ねず)王子などを経て標高を上げていくと、目の前には雲海が!
雲海は予想していなかったので驚きました。
標高自体は300mほどですが、地形によっては雲海が見れるんですね。
しばらくすると登りも落ち着いて人里に入り、高原霧の里休憩所に到着します。
ここまでで2時間ほど歩いています。
高原霧の里休憩所。トイレもあります
高原霧の里休憩所からの眺め

休憩所のちょっと手前にあった高原熊野神社。
写真に写っている方は、宿が同じでした
休憩所から先はしばらく人里の石畳の道を歩きますが、人里自体が斜面に作られており、結構急な上り坂でした。
結構急です
また、途中にお菓子の路上販売がありました。
ここを利用すれば行動食の手持ちゼロでもなんとかなる…かもしれませんが、やはり紀伊田辺駅までに揃えておいた方がよいと思います。
値段は観光地価格ではなく、普通でした

 しばらく人里を歩いた後はまた山道に入ります。
最初は石畳です

そのうち石畳がなくなります
大門王子
いくつかの王子を経て道の駅へ。
この時点で11:35で、4時間半ほど歩いていたので、予定通りここでランチとしました。
大きな道路に出ます。向かい側に道の駅
奥の建物が道の駅
道の駅の中
道の駅には、外にもベンチがありますが中にも小さな座敷があります。
寒かったので、私たちは中でお昼を食べました。
私が頼んだのは梅うどん。やはり紀州は梅かなと…味は普通でした。
梅うどん。600円ぐらいだったかな?



道の駅~近露~継桜

40分ほど道の駅で休憩して出発。
歩き始めてすぐに山に入ります。
道の駅から登山道に入った直後。右下には、道路が走っています
牛馬童子
20分ほど歩くと、近露の集落が見えてきました。
近露に到着

 今回歩いた行程では、最大の集落だと思います。(といってもコンビニとかはなさそう?)
しばらく車道を歩きます。安心ですね。
近露は宿がいくつかあります

アスファルトに桜の花びらのようなものが混じっており、綺麗でした

路上販売。ひとつしかない…
この時点で13時前。近露に泊まらず、もうちょっと先の継桜に泊まりたいですよね。(この辺の話は「計画編」を参照)
というわけで、あと40分ほど歩いて本日の宿・継桜に向かいます。
継桜の入口あたりで歓迎の看板が

継桜王子
継桜王子にお参りした後、すぐ近くの本日の宿・「民宿つぎざくら」に到着!
民宿つぎざくら。中はとても綺麗です
到着したのは14時前。
民宿の中に入れるのが15時からとのことでしたので、荷物を預けて、すぐそばにある日本百名水「野中の清水」に立ち寄り、おいしい水をいただきました。
野中の清水

真冬でしたが、水自体は思ったほどの冷たさではなかったです

民宿の前でkindleを読んで時間をつぶし、15時になったので民宿に入りました。
本日の行程、終了!

民宿つぎざくら

我々2人が通されたのが、下の写真の部屋。
広い…!
混雑時にはふすまを絞めて2グループ使えるようにするのでしょうか?
 電気カーペット、そして写真には写っていませんがソファーやいすもあります。
また、綺麗なお風呂もあり(2名入ってちょうどいい大きさ)、疲れた体を癒すには最高の環境です。
食堂。セルフのお茶や茶菓子もあり、夕食までの間にいただきました
 そして18時からはお待ちかねの夕食!







ホテルで料理人をしていた大将の腕は間違いなく、すべての料理がおいしかったです。
途中からはおかみさんや大将も交えて皆で話しました。

この夜は我々含めて日本人4名でしたが、このようなことは珍しく、近年は大抵海外の方が混じっているとのこと。
民宿つぎざくらは一つのテーブルで同タイミングでの食事となるため、もし海外の方と一緒に食事となった場合、かなり緊張していたかもしれません(笑)

まとめ

天気にも恵まれ、快適に熊野古道を歩くことができました。
途中、少しきついところもありますが、我々と同じ朝一のバスで滝尻に向かえば時間の余裕はあるので、ゆっくり歩けると思います。
そしてなんといっても、民宿つぎざくらが最高でした。
正直なところ、この民宿での時間がこの旅のハイライトです。
立地も近露より本宮寄りですし、とてもおすすめの宿です!

自己紹介

自分の写真
千葉在住の会社員。 Nikon Z 6 を持って山に登っています。 登山は高校で山岳部に入ってから、写真は社会人になってから始めました。 下山後にカツ丼とざるそばを食べるのが大好き。 皆さんの役に立つような情報を発信していきたいです。

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