これまで中辺路(滝尻~本宮)の旅として「計画編」「準備編」、そして道中本編として「前編」「中編」をお送りしてきました。
今回は最後を飾る、熊野本宮大社から宿の湯の峰温泉までの行程をご紹介します。
個人的に実際歩くまで不安だった、大日越に入るまでの生き方を少し詳しめに書いています。
本宮からは大日越を通過して湯の峰温泉に向かいます。
本宮(大斎原)から大日越えの移動がよくわからず、「まあなんとかなるだろ、最悪バスあるし」で臨んだのですが、現地に行ってみると特に迷わず移動できました。
本宮まで6時間ほどかけて歩いた身に大日越えの登りはこたえましたが、歩いてよかったと思っています。
熊野本宮大社~大斎原
本宮を出ると、その前を国道168号が走っており、大斎原は、国道を渡って右に歩いていくとあります。大鳥居も目立っているので、ここはたぶん迷わないと思います。
15分ほど歩き、「ちょっと寄り道展望台」からその姿が見えていた大鳥居のある旧社地・大斎原(おおゆのはら)へと向かいます。
遠くからだとその大きさがわかりにくいですが、近寄ると…
でかっ!
平成12年竣工の日本最大の鳥居だそうです。
鳥居の奥にある木々を抜けていくと、国道に復帰できます。
大日越~湯の峰温泉
国道沿いに本宮と逆側へ歩いていくと、看板があります。右下の白い看板が大日越の道しるべです。
右に見える山を越えていきます。
道しるべ通りに国道から右に曲がると、すぐに左手に石段があるのでそこから登っていきます。
大日越の始まり |
石段がかなり多かったと思います、雨でもなければ歩きやすいと思います。
後ろを振り返って撮影。 |
勾配が急な場所があり、本宮についた時点で実質ゴールと思っていたことも災いしてか中中にきつかったです。
湯の峰温泉までコースタイムで55分でしたので休憩しませんでしたが、登りの途中で一度休んでも良かったかもしれません。
登り始めて25分で鼻欠地蔵に到着。
写真では分かり辛いですが、鼻が欠けているというか顔がもげているように見えました。
これで登りは終わりなので、ここからは早かったです。
16:22、湯の峰温泉に到着です!
小屋がつぼ湯になります。
なお、つぼ湯は熊野詣の湯垢離場として世界遺産に登録されていますが、780円で入浴できます。
私が訪れた際は、混んでいるようには見えませんでした。
私もつぼ湯に入浴したかったのですが、あまり時間がなく結局は入れずじまいでした。
湯の峰温泉は、規模としてはそれほど大きくないと思います。
しかし谷沿いに立地しているため雰囲気がよく、「温泉街」感を味わうことができます。
数分歩くと今夜の宿「民宿あづまや荘」に到着です。
あづまや荘到着が16:30。
朝は8時前から行動を開始したので、この日の行動時間は約8時間半でした。
時間も時間なので、すぐに入浴の支度をしました。
チェックイン時に、同グループで近所にある「旅館あづまや」の温泉も無料で入れると教えてもらい、旅館の方がきれいな気がしたので旅館あづまやで入浴しました。
なお、翌朝に民宿あづまや荘の温泉に入りましたが狭く、旅館あづまやの温泉に人が流れていくのが前提なのだろうか、と思いました。
入浴後、18:30から大部屋で夕食でした。
写真には写っていませんが、ここでの食事の特徴として温泉で炊いたご飯があります。
薄黄色で硫黄の香りがほんのり。
正直、一度食べればもういいかなという感じでした。
この日は疲れていたので、さすがに早く寝ました。
翌日は民宿内で朝風呂を済ませ、7:30から朝食。
まさかの温泉がゆ…。
普通の白いご飯を食べたかったです。
食後は身支度を済ませてチェックアウトし、メインストリートにあるバス停からバスに乗り、紀伊田辺駅に向かいます(¥1980)。
新宮~名古屋経由で帰るよりも、紀伊田辺~新大阪駅経由で帰った方が高値ですが早く帰れます。
湯の峰温泉発のバスは、一番早いのは6:13ですが朝食を食べられないのでパス。
次は8:29、その次は13:04になってしまうので、頑張って8:29のバスに乗りましょう。
1時間半ほど揺られて紀伊田辺駅に。
10:41発の特急くろしおに乗り、新大阪駅へ。(¥5370)
新大阪駅から関東までは新幹線(のぞみ)を使い、帰宅したのは17時前でした。
帰るだけで8時間半、熊野が山深い土地であることを改めて実感しました。
準備物の過不足なはく、迂回路は想定外でしたが、特に怪我等もなく無事に歩き通せました。
今回の行動中最も寒さを感じたのは、2日目の昼食休憩中でした。
ダウンジャケットも朝の歩き初めに少し着たのみで、歩いていれば寒くないと思います。
天気にも恵まれ、2日目の朝には珍しい雪の熊野古道も拝むことができ、ラッキーでした。
ただ、私が持っていた熊野古道のイメージは「山深く苔むした石段」であったため、真冬は木々の葉が落ちていて寒々しく、ちょっとイメージと違っていました。
初夏~梅雨明けぐらいの季節に歩けば、イメージに近いのかもしれません。
ただしその場合には高温多湿や雨との勝負になると思うので、良し悪しですね。
「道」の世界遺産は熊野古道とサンチャゴ・デ・コンポステラ(こちらはキリスト教の巡礼道)の2つだけであり、熊野古道は日本どころかアジア内でもオンリーワンの存在です。
歴史に加えて紀伊山地の大自然も感じることができる、素晴らしいスポットです。
さあ、あなたはどの時期に熊野古道を歩きますか?
写真のように巨木が生い茂っており、嗚呼この木は大日越に挑む人々をずっと見守ってきたのだろうな、と悠久のロマンを感じさせます。
登り始めて25分で鼻欠地蔵に到着。
写真では分かり辛いですが、鼻が欠けているというか顔がもげているように見えました。
これで登りは終わりなので、ここからは早かったです。
16:22、湯の峰温泉に到着です!
湯の峰温泉(民宿あづまや荘)
温泉街に入ると、まず「つぼ湯」が目に入ってきます。小屋がつぼ湯になります。
なお、つぼ湯は熊野詣の湯垢離場として世界遺産に登録されていますが、780円で入浴できます。
私が訪れた際は、混んでいるようには見えませんでした。
私もつぼ湯に入浴したかったのですが、あまり時間がなく結局は入れずじまいでした。
つぼ湯に入る際には、右奥の公衆浴場で手続するようです。 |
しかし谷沿いに立地しているため雰囲気がよく、「温泉街」感を味わうことができます。
数分歩くと今夜の宿「民宿あづまや荘」に到着です。
入り口は右から回り込んでいく感じです。 |
朝は8時前から行動を開始したので、この日の行動時間は約8時間半でした。
部屋は必要最低限といった感じ。 トイレが共用のみで、壊れている便器があったのはマイナスポイント。 |
チェックイン時に、同グループで近所にある「旅館あづまや」の温泉も無料で入れると教えてもらい、旅館の方がきれいな気がしたので旅館あづまやで入浴しました。
なお、翌朝に民宿あづまや荘の温泉に入りましたが狭く、旅館あづまやの温泉に人が流れていくのが前提なのだろうか、と思いました。
入浴後、18:30から大部屋で夕食でした。
写真には写っていませんが、ここでの食事の特徴として温泉で炊いたご飯があります。
薄黄色で硫黄の香りがほんのり。
正直、一度食べればもういいかなという感じでした。
この日は疲れていたので、さすがに早く寝ました。
翌日は民宿内で朝風呂を済ませ、7:30から朝食。
まさかの温泉がゆ…。
普通の白いご飯を食べたかったです。
食後は身支度を済ませてチェックアウトし、メインストリートにあるバス停からバスに乗り、紀伊田辺駅に向かいます(¥1980)。
新宮~名古屋経由で帰るよりも、紀伊田辺~新大阪駅経由で帰った方が高値ですが早く帰れます。
湯の峰温泉発のバスは、一番早いのは6:13ですが朝食を食べられないのでパス。
次は8:29、その次は13:04になってしまうので、頑張って8:29のバスに乗りましょう。
1時間半ほど揺られて紀伊田辺駅に。
10:41発の特急くろしおに乗り、新大阪駅へ。(¥5370)
新大阪駅から関東までは新幹線(のぞみ)を使い、帰宅したのは17時前でした。
帰るだけで8時間半、熊野が山深い土地であることを改めて実感しました。
まとめ
非常に濃い2日間でした。準備物の過不足なはく、迂回路は想定外でしたが、特に怪我等もなく無事に歩き通せました。
今回の行動中最も寒さを感じたのは、2日目の昼食休憩中でした。
ダウンジャケットも朝の歩き初めに少し着たのみで、歩いていれば寒くないと思います。
天気にも恵まれ、2日目の朝には珍しい雪の熊野古道も拝むことができ、ラッキーでした。
ただ、私が持っていた熊野古道のイメージは「山深く苔むした石段」であったため、真冬は木々の葉が落ちていて寒々しく、ちょっとイメージと違っていました。
初夏~梅雨明けぐらいの季節に歩けば、イメージに近いのかもしれません。
ただしその場合には高温多湿や雨との勝負になると思うので、良し悪しですね。
「道」の世界遺産は熊野古道とサンチャゴ・デ・コンポステラ(こちらはキリスト教の巡礼道)の2つだけであり、熊野古道は日本どころかアジア内でもオンリーワンの存在です。
歴史に加えて紀伊山地の大自然も感じることができる、素晴らしいスポットです。
さあ、あなたはどの時期に熊野古道を歩きますか?
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