大好きなMYSTERY RANCHについて語る~登山にザックのオーバーロード機能は必要か~前編

2020年4月17日金曜日

MYSTERY RANCH ギア ザック

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それは数日前のこと。

目的は忘れましたが、ミステリーランチのサイトを訪れると…トップページが変わっている!

MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)公式サイト
目に飛び込んできたのは心おどる11文字。

新生テラフレーム大解剖

そして後ろには、オーバーロード機能をフル活用した画面目いっぱいの写真。

しかもフレームとザックの間に挟んでいるのは、これまた大好きなヒルバーグのテント!

これはもう「LEARN MORE」をクリックせずにはいられませんでした。

まあ正直言ってわたくしオーバーロード機能のある製品は持っておらず同機能は私を含めたほとんどの登山者に必要ないと考えますが、この新しいページ、気合の入りっぷりがすごい。

あと、個人的にはフォントも職人気質な印象で好感を持て、意味もなくオーバーロード機能のある製品を買いたくなりました。

ページ全体として素晴らしい出来で、思わずこうして紹介記事を書きたくなりました。
近年はオレンジタグが少なくなってますね。
好きだったので残念。
もともと私はミステリーランチが大好きで、ザックは6500, Terraplane, Bridger, X-40, X-20, 3-Day Assault, JAVA を所有しています(買いすぎ…)。

そんなわけで、記事を書いていると単なる導入だったはずのミステリーランチ紹介に熱が入り分量が多くなってしまったので、肝心のテラフレーム(オーバーロード機能)については次の記事で書きたいと思います(笑)

MYSTERY RANCHとは

バックパッカー界のレジェンドであるデイナ・グリーソン氏が2000年に立ち上げたミステリーランチ。

本拠地はアメリカのモンタナ州ボーズマン。

公式サイトのメタ文(検索画面に表示されるサイトの紹介文)にはこう書いてあります。

米軍の特殊部隊などに採用され、究極のバックパックとして名高いMYSTERY RANCHミステリーランチ)の公式ブランドサイトです。

どうですか。

この短い一文に、男心をくすぐるワードをなんと3つもぶち込んできました。

「米軍」「特殊部隊」「究極」

この文章からわかる通り、ミステリーランチって日常使いや登山以外の用途のザックも充実しているメーカーなんです。

用途のカテゴリーは5つで「Mountain」「Hunting」「Everyday Carry」「Fire」「Military」。

最初見たときFireってなんだよと思いましたが、林野火災等が用途になります。

このように、非常にタフな現場でのザックの使用を想定しているのがミステリーランチ。

各用途の目的に合った商品をラインナップしています(国内だと需要の関係からか、用途によっては商品ラインナップが少なくなっています)。

「質実剛健」「頑丈」「堅牢性」「耐久性」「無骨」etc…

この類の言葉にピンとくる方は好きになるメーカーだと思います。

ミステリーランチの特徴

素材

ミステリーランチの製品に使われる生地で多いのが、堅牢性と重量のバランスに優れる500デニールのコーデュラナイロン

私が持っているミステリーランチのザック7個も、2つを除いてすべてメイン生地は500デニールコーデュラナイロンです。

ちなみに同生地がメインではない残り2つのメイン生地はX-Pacというものです。
ザックはX-40


X-Pacは生地の中にファイバー(写真でいうと交差している黒い線)が張り巡らされており、こちらも防水性・防裂性に優れた生地です。

またコシが強くて荷物が少ない状態でもザックの形が崩れないことが多く、500デニールコーデュラナイロンと同等あるいはそれ以上にお気に入りの生地です。

あとはマックパックのアズテックも頑丈で好きです。こちらは頑丈なうえに水を吸うと生地が膨らんで防水に…

おっと話がそれました、ミステリーランチの話に戻ります。

ミステリーランチはX-Pacの取り扱いをやめたのでしょうか、最近の製品には使われていないと思います。

公式ページにはしっかりX-Pacの説明がなされているのですが。

もしミステリーランチが総X-Pacでザックを開発することでもあろうもんなら、ソッコーでポチると思います。

公式ページを見ると、この他にも特徴的な素材が使われていることがわかります。

特に、IR(赤外線)遮蔽性って(笑)。

ミリタリーライン製品の一部に搭載されていることからおそらく通信傍受関連の機能でしょうが、ここまで求める人ははたして日本にどれだけいるのでしょうか。

このようにミステリーランチの製品に使われる生地は機能性が高く、オーバースペックな感も。

正直登山でもよほどハードに使わなければもうちょい薄くても破れなくね?と思います。

だがそれでいい。オーバースペックがちょうどいい。(矛盾)

しかしオーバースペックには弊害も。

重いです。

生地が厚かったり芯やパッドがしっかりしたりしているので、その分重量がかさみます。

大型ザックになると中には3キロ越えのものも…。

とは言え最近のミステリーランチは(残念ながら?)500デニールコーデュラナイロンを使わない比較的軽量なものも多いので、軽さを求める方はそういったモデルを選べば良いのではないかと思います。

デザイン

ミステリーランチのザックの特徴的なデザインとして、3ジップとバーティカルツインポケット、そして雨蓋が挙げられます。

3ジップデザインには、ザック前面にY字のように3つのジッパーが配置されています。
熊野古道(中辺路)を歩いた時の相棒、3デイアサルト。
街中で見かけるミステリーランチは、高確率で3ジップデザインです。

もっとも流通していると思われるアーバンアサルトが代表的ですね。

このデザインは見た目もかっこいいのですが、私は機能性を気に入っています。

Y字の交点に親指を突っ込んで上蓋を一気にガバッと開けることができます。

非常に早く中にアクセスすることができ、お気に入りの機能です。

また垂直方向のジッパーを下げることでザック下部にも簡単にアクセスできます。

Everyday Carry以外の用途の大型モデルの多くに見られるのが、バーティカルツインポケット。

こちらはザック前面に2つの大きな縦型ポケットがついたものを指します。
廃盤になってしまった「ブリッジャー」。
写真のザックは50Lで、モンベルのストームクルーザー上下をそれぞれスタッフバッグに入れて縦並びに入れるとちょうど収まるぐらいの長さです。

太さはもう少し余裕があります。

なお私は持っていませんが、Mountainラインのラビーンは3ジップデザインかつバーティカルツインポケット搭載のモデルです。

雨蓋も特徴的なデザインのものがあります。

大容量パックについていることが多いのですが、前後に独立してポケットが配置されています。
本体重量3キロ越えの「テラプレーン(82L )」。
この2つのポケットがなかなかに大容量で、雨具等が余裕で入ります。

それだけではありません。

上の写真2枚のザックの雨蓋は裏にベルトが隠されていて(上の写真の雨蓋からはみ出している太いベルトはたぶんそれ)、引き出すことでウエストポーチのようになります。

最近のものは進化しており、なんと背面フレームと組み合わせてサブザック化します。

サブザックへの変形は慣れないと面倒そうですが、山頂へのアタックやテント場での水汲みなどに便利なとてもいい機能だと思います!

価格

ミステリーランチは一部のモデルが非常に高価です。

それらに共通しているのがアメリカ製ということ。

有事の際に国内で生産が完結できるようにしているため、コストがかかるようです。

他の産地としてはフィリピンとベトナムがあります。

私の所有するザックも7個中5個がフィリピンもしくはベトナム製ですが、品質に不満を感じたことはありません。

アメリカ製のモデルの特徴としてロゴマーク下部に Bozeman MT USA の記載が入ります。

ちょっとしたことですが、この記載が非常に所有欲を満たしてくれます…

敢えて高価なUS製を買う大きな理由として、これが大きいのではないのでしょうか?(笑)

最近のモデルには、この記載に加えてアメリカ国旗のタグが表に出てアメリカ製を強調したものもありますね(3デイアサルトCLなど)。

最後に

ミステリーランチ、いかがだったでしょうか?

お店で見かけたら、ぜひ一度手に取ってみてください。

そしてあなたの好きなザックのメーカーはどこでしょう?

テラフレーム(オーバーロード機能)については次の記事で!

自己紹介

自分の写真
千葉在住の会社員。 Nikon Z 6 を持って山に登っています。 登山は高校で山岳部に入ってから、写真は社会人になってから始めました。 下山後にカツ丼とざるそばを食べるのが大好き。 皆さんの役に立つような情報を発信していきたいです。

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