先日、夏山テント泊に向けて軽量ダブルウォールテント「NEMO TANI
2P」を購入し、内容物の確認まで終わりました。
今回は、追加品を購入して、ついに試し張りを行なった話です。
追加購入品
グランドシート:ニーモ純正フットプリント
純正品は税込 6000 円近く高価なので、当初はピクニックシートや、軽量で定評のある
SOL エマージェンシーブランケット 等も考えましたが、安心の純正品を購入しました。
よく見ると札に前モデルの TANI LS
表記があり、現行品と合わないのではないかと心配しましたが杞憂でした。
LS と現行はサイズは変わらないので、グランドシートは流用なのでしょう。
札の裏面。ちょっと見にくいですが一番上にタニの説明が書いてあります。
本体のコーナーアンカーとフットプリントを連結できると書いてあります。
実は、これが決定的な理由で純正品を選びました。
事前に連結させておくと設営が容易で、撤収も楽で速いんですよね。
ヒルバーグのエナンを使っていてその便利さを身に染みてわかっていたので、決定的な理由になりました。
しかし付属の袋がメッシュなのはいただけません。
雨天の撤収時、濡れたグランドシートをメッシュ袋に入れるとザックの中が大変なことに…。
Cord Drybag あたりを買うかなあ。
ペグ:DAC J-Stake、自在:Clamcleat ミニラインロック蓄光
ペグは本体に 5 本付属しており、あと 7 本必要。
予備 1 本も含めて 8 本購入しました。
なお、ペグと自在にも別売りのニーモ純正品が存在します。
こちらは本体に付属していたペグに汚れ落とし器具が付属したものだと思われます。
この汚れ落としが微妙にかさばる&重くなるのが気になり、却下。
天頂部の様子。
もう一つ軽量ペグがあります。色もかっこいい。
特殊な形状により、自在抜きでもガイラインを固定できるとのこと。
ですが私は自在を使いたかったので、迷いましたがこちらも却下。
結局、ポールと同じ DAC 社製のものを購入しました。
色は探した限りではブルー、レッド、オレンジ、イエロー、ブラック、そして無色(アルミ色)がありました。
ブラックが良かったのですがプレミア価格なのか高く、断念。
ブルーはプロモンテのテントの純正アクセサリー(DAC 社製)として 10 本入り
1980 円で売ってありました。
色もブラックの次に好きなのでこれに決めかけていたところ、アマゾンで無色が税込
210 円でバラ売りしてあるのを発見。
必要な本数(8本)だけ買えるということで、こちらにしました。
購入したペグは、商品画像には無かったループが付いていてラッキーでした。
ループがあると、撤収時にペグを素早く引き抜けて便利です。
自在は純正品だとバラ売りされておらず、ガイラインの付属品としてのみ入手可能なようです。
テント場での周りのタニとの差別化として黄緑のガイラインを買っても良かったのですが、無駄遣いな感がしたので非純正のバラ売りで入手することにしました。
夜に認識しやすいよう、蛍光色のものを購入しました(一個あたり税込 77 円)。
下記リンクのものは 8 個セットです。
純正ペグと DAC 社製ペグの比較
純正品のほうが長いです。
DAC 社製(左)は V ペグな一方、付属品は Y ペグです。
DAC 社製はアルミ製ですが、付属品はもう少し重厚な質感がします。
NEMO
はテント自体は軽量ですが、ペグはかなりしっかりしたものをチョイスしているようです。
ですが DAC
社製はヒルバーグのヤヌー(極地で使われる)と同じペグ(色違い)なので、強度や抜けにくさは問題ないと思われます。
タニ 2P の試し張り
近所の公園へ散歩がてら試し張りしてきました。
折角なので、湿気取りとして手持ちの Hillebarg Enan(エナン), Hilleberg
Jannu(ヤヌー)も張ることにしました。
ヤヌーは重量級で、山に持っていくことはないと思いますが…。
収納時のサイズ感と重量の比較
右の赤い袋がヤヌー、真ん中の黒っぽい緑の袋がエナン、それ以外がタニです。
ヤヌーとエナンは、一つの袋に本体、フライ、ポール、ペグ、グランドシート全て入っています(小分けも可能)。
大きさの比較に木槌を置いてみました。
厚みはこんな感じ。
タニは圧縮袋なのでこれ以上のコンパクト化は困難。
ヤヌーとエナンは圧縮袋ではないので、袋を非純正のものにすればもう少しコンパクトになると思います。
サイズ感は、エナン>タニ>>ヤヌーですね。
タニはエナンと比べると少し大きいですが、エスパースよりは結構小さくなった気がします。
重量(写真に写っているものの総重量、実測)は、下記の通り。
タニ 1.78 kg
エナン 1.36 kg
ヤヌー 3.61 kg
昔自分で量った記録によると、エスパースデュオはグランドシート込みの総重量は
2.15 kg でした。
エスパースをタニに変更することで 370 g の軽量化に成功したということになります。
エナンと比較すると 420 g
重いですが、居住性・快適性を考えると悪くはないと思います。
設営過程
グランドシートの上に本体を広げて
ポールを伸ばして
パチンコ玉のようになっているポールの先端を、テント本体のコーナーアンカーにパチっとはめるとポールが立ち上がります。
あとはポールにフックを掛けていくと本体は完成。
吊り下げ式はこの辺が少し楽で良いですね。
天頂部の様子。
昔のモデルは中央のパーツに直接引っ掛ける形式だったようですが、現行品はポールに引っ掛ける形式になっています。
コーナーアンカーを拡大するとこのようになっています。
ポール先端がパチンコ玉のようになっており、コーナーアンカーにはまっているのが分かるでしょうか。
なお、少々分かりにくいですが、フライは一番左の外側から、フットプリントはポール右の下側からフックをはめています。
フライを被せてコーナーアンカーに固定したところ。(入り口は反対側の長辺)
あとは、付属のガイラインに追加購入品の自在を取り付けてフライに結びつけ、ペグ打ちをして完成!
ちょっとシワが残っていますがご容赦ください^^
前室長は広々 80 cm。
室内から顔を出しての調理も余裕だと思います。
右端の注意書きの後ろの黒いのはポケットです。
長辺は 220 cm で、ボリューマイジングガイアウト(後述)と相まって広々。
少し心配していた高さも、気になりませんでした。
また、対角線上に細引きを通せるループが 4
つあるため、衣類等を干すことが可能です。
換気システム
温暖な日本の気候を研究して作られたタニならではの特徴に、大きなベンチレーター(換気口)があります。
内側の天頂部付近には大小一つづつ換気口があり、独立してジッパー開閉できるようになっていました。
なお、左に見えている黄緑のループが、前述した細引きを通すループになります。
出入口はこのようにトグルで簡易的に開きっぱなしにすることができます。
また本体の白い部分はブリージングナイロンと言って風を通さない素材です。
入口側もバスタブ部以外はブリージングナイロンに覆われていますが、写真のように下半分は半月状に開くことでメッシュ生地のみにすることができ、本体の出入口を開かなくても風を取り込むことができます。
トグル部分の拡大写真。
また、フライと地面の間隔が(少なくともエスパースよりは)広めで、換気性能の向上、さらには軽量化に貢献していると思います。
ですが悪天候のときは雨が入り込んでしまい前室での料理等がしにくくなるので、良し悪しと言ったところでしょうか。
ボリューマイジングガイアウト
テント本体の短辺中央をフライ短辺に連結することができ、フライ短辺をペグで固定することにより、テント内の短辺が外に引っ張られて室内空間が広くなる工夫が施されています。
連結の様子、写真に撮り忘れてしまいました…。
分かりづらいですが、右三分の一あたりでテントが外側に引っ張られているのが分かるでしょうか。
「ボリューマイジングガイアウト」という技術だそうです。
これは個性的でとても良い特徴だと思います!
総評
軽量コンパクトは勿論のこと、グランドシートとが本体連結可能、十分な換気対策、ボリューマイジングガイアウトで快適性もアップ、といった長所があり、とても優秀なテントだと思いました。
今回は芝生での設営だったので、グランドシートは連結したまま撤収・収納しました。
次回の設営は短時間で済むと思います。
ただ、山では芝生など無く、雨の可能性があり、グランドシートはかなり汚れてしまうので、山で使うときにはグランドシートは別にして撤収・収納することになると思います。
少し不安な点はややプラパーツが多いことですが、コーナーアンカーには DAC
の刻印も入っているし、踏みつけない限りは大丈夫なのではないかと思います。
あと、付属の防水袋はコンパクトで良いのは良いのですが、個人的に撤収時の詰め込み作業に時間がかかるのが気になります。
そのうち、ヒルバーグのようなゆったりとした袋、もしくはエスパースを使っていた時のように、フライと本体別々で袋を準備するかもしれません。
最後に
今回はタニの他にヒルバーグの 2 テント(エナン、ヤヌー)も設営しました。
(ヤヌーは貼り方すっかり忘れてて超時間かかったのもあり、足腰が疲れました…)
エナン、ヤヌーについてもそのうち記事にしようと思います。
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