ニーモのテント TANI 2P を購入【夏山登山の軽量ダブルウォールテント比較】

2020年5月16日土曜日

HILLEBERG NEMO ギア テント ヘリテイジ 比べてみた

t f B! P L
39 県で緊急事態宣言が解除され、徐々に登山への希望が見え始めた今日この頃。
すでにテントは所持していますが、夏山のテント泊縦走に向けて新たな軽量テントが欲しくなりました。
いろいろなテントを比較検討し、昨日、最終的にニーモのタニ2Pを注文しました。
今回はテント選びの過程について書きたいと思います。
皆さまのテント選びの参考になれば幸いです。

なぜ追加購入するのか

現在所持するテントは2つ。
ヘリテイジのエスパースデュオと、ヒルバーグのエナンです。
ヘリテイジのエスパースデュオ。
現行のデュオアルティメイトではなく、その前の型のデュオです。

ヒルバーグのエナン。
限定のケルロン 600 ではなく、通常のケルロン 1000 を採用したバージョンです。
エスパースデュオは少々重いものの 3000 m 級陵線での暴風雨にも耐えてくれた実績があり、重量以外は申し分ない相棒でした。
またヒルバーグのエナンは、軽量化重視のソロ山行のために購入し、北アルプス4泊5日など、思い出深い山行を共にしてくれました。

ですが、今年に入りなんとエスパースのテント本体がなくなりました。
何度も探しましたが見つからず…。
山に忘れてきたとは考え辛いので、おそらく年明けの引っ越しで荷物の整理時に間違えて捨ててしまったものと推察しています…。
エスパースデュオは廃盤なので、おそらく本体のみ購入はできないでしょう。
後継モデルのデュオアルティメイトも、ホームページを見る限り単体ではフライしか売っていない模様。

エナン 1 本でやっていくという選択肢もあるにはありましたが、エナンは高さが 93 cm しかなくあぐらをかいても頭がテントに当たるため、テントの中でくつろぎ辛いという欠点がありました。
また、2 人でテント泊をする場合には完全一人用のエナンだと対応できないため、エスパースデュオに替わるテントの購入を決意しました。

購入候補の比較表


理想は「かなり軽いエスパース」。
具体的には下記。
・定評のあるメーカー
・ダブルウォール(結露対策)
・自立式(耐候性)
・2 人が寝られる
・エスパースデュオより軽量
上記を想定して調査を行い、比較表を作成しました。

長所を赤
短所を青
長辺×短辺×高さ×前室長最小重量
(フライ+本体+ポール)
価格(税抜)備考
TANI 2P220×130×104×80118058000吊り下げ式爽やかな緑色
ハイレヴォ2203×123×115×?110055800スリーブ式信頼性
クロスオーバードーム
(前室フライ付)
210×100×105×?77060000スリーブ式信頼性
実質シングルウォール
ステラリッジ2210×130×105×55123041200吊り下げ式カラー豊富
出入り口は短辺
VL-26T225×120×100×60138549000吊り下げ式
カミナドーム2212×130×105×60131062000スリーブ式オプション豊富カラーが微妙
トレックライズ1210×110×105×45146042200スリーブ式
ニアック1.5220×120×100×651500105000スリーブ式設営撤収が容易
フライはケルロン生地
エスパースデュオ
アルティメイト
210×130×110×?155060000スリーブ式信頼性
【参考】
エスパースデュオ
210×130×110×?170052500?スリーブ式信頼性
【参考】
エナン
215×95×93×7597082000スリーブ式
非自立式
設営撤収が容易
フライはケルロン生地

フロア非長方形
私が感じた長所を赤、短所を青で書いています。
クロスオーバードームはシングルウォールですが、前室フライが別売りされているので一応候補にしてみました。

ヘリテイジのテントは、デュオが 3000 m 級陵線での暴風雨に耐えたという実績、さらにアフターフォローの良さ(シームテープ貼り直しで数百円!)を評価し、備考欄に長所として「信頼性」を記載しました。

ヒルバーグのテントはフライと本体をトグルで連結することができ、設営撤収が非常に楽です。
またケルロン生地は加水分解が起こらないため、長く使うことができます。
まあ、本体の加水分解リスクは残っているのですが…
以上2点を備考欄に長所として記載しました。

そうそう、そういえば NEMO TANI は前モデルの LS からコーティングがポリウレタンからシリコンに変更となっています。
ポリウレタンじゃないということは、加水分解しないってことでしょうか?
教えて詳しい人。

ポールの取り付けは吊り下げ式のほうが設営撤収は容易だと思いますが、スリーブ式は耐候性に優れている気がしたため、どちらも長所とも短所ともしていません。

ほぼ消去法でタニ2Pに決定

タニ2Pの長所に惹かれて購入…というわけではなく、色々考えていくうちに消去法で決まっていきました。

重量

エスパースデュオアルティメイト、ニアック 1.5、トレックライズ 1 が脱落。
デュオアルティメイトはまさに軽量エスパースなのですが、重量がデュオと 150 g しか変わらず、もう少し「変わった」感が欲しかったため除外しました。

ちなみに、重量を気にしないのであれば、今回のテントの中だとニアック1.5が一番欲しいです。
高価だからというわけではなく、前述の通りヒルバーグの長所(耐候性も)が素晴らしいからです。

出入り口

長辺の方が出入りや調理をしやすいので、ステラリッジ2を除外。
あと、ステラリッジはテン場での占有率が高く自分のテントを識別し辛そうという懸念もありました。

やっぱりダブルウォールが安心

クロスオーバードームの軽量さは非常に魅力的ですが、実質シングルウォールなので、今回の候補からは外しました。
今後、さらなる軽量化(ツェルトまではいかない軽量化)を進める場合には、有力候補に入ってくると思います。

知人がすでに持っている

昨年山仲間が購入したのがプロモンテの VL。
価格、重量、信頼性、全て標準以上で、何を隠そう私が勧めて買わせました(笑)
一昨年も別の人に VL を勧め、購入に至っています。
購入した二人は北アルプスの黒部源流周辺(鷲羽岳や雲ノ平など)を数泊したりしており、テントは特に問題なかったようです。

以上より、他の人に勧めるのであればVLかステラリッジですね。
でも私の場合はどちらも既に知人が持っており、一緒のテントを買うのは恥ずかしかったので(笑)、除外しました。

シュラフ足先が濡れそう

シュラフは約 2 m の長さがあるため、壁の斜度も考慮すると 203 cm のハイレヴォだとシュラフ足先が壁に触れてしまう可能性大。
そうなると、結露で翌朝足がビチョビチョ…なんてことになるかもしれないので、それは避けたい。
結露防止でシュラフカバーを持っていく手もありますが、そうするとカバー分の重量・体積が増えてしまうため、ハイレヴォも除外しました。
逆に、この欠点さえなければハイレヴォを買っていたと思います。
全幅の信頼を寄せるエスパースと同じメーカーが作っているというのが私にとっては非常にポイント高いので。

残るはタニとカミナドーム

カミナドームはオプションで雪山仕様に変身できるのは魅力です。
夏山登山に限定しても特に悪い点は見当たりませんが、タニ以上の点が見当たらないため、タニに決まりました。
最後だけ消去法ではなかったです。

楽天市場で安く買えた

楽天市場でポイント 11 倍 + \3000 クーポン(30000 円以上購入時)のお店があったため、実質 \54000 ほどで購入することができました。

最後に

繰り返しになりますが、コスパを考えるとおすすめなのはステラリッジか VL です。
私は知人と被りたくないというのと、軽量性を求めてタニを購入しました。

とりあえず今回はテントのみ購入しましたが、本体の床面も軽量化で薄いため、別途グランドシートも準備する予定です。
一度どこかで試し張りをしてから山に持っていきたいと思います!


追記:届きました。
追記:試し張りしてきました。

自己紹介

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千葉在住の会社員。 Nikon Z 6 を持って山に登っています。 登山は高校で山岳部に入ってから、写真は社会人になってから始めました。 下山後にカツ丼とざるそばを食べるのが大好き。 皆さんの役に立つような情報を発信していきたいです。

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