目玉は三つ。
一つ目はテントのニーモ タニ。
二つ目は、新型コロナウイルスの影響による発売延期につき入手できていませんが、ミラーレス用レンズの NIKKOR Z
24-200mm f/4-6.3 VR。
そして三つ目が今回紹介するザック、ゴッサマーギアのゴリラです。
購入自体は 3/31
なので一番早かったのですが、記事にするのは一番遅くなってしまいました。
購入の理由や、選定過程、あと個人輸入で購入したので、その辺も含めて紹介したいと思います。
購入理由
軽量化によってハードなテント泊縦走を少しでも楽にしたいからです。
これまでテント泊縦走に使っていたザックは、ミステリーランチのテラプレーン(82 L)あるいはブリッジャー(50 L )。
ブリッジャーは 2.1 kg、テラプレーンに至っては 3.2 kg。
笠新道をともにしたブリッジャー。 |
どちらも超お気に入りですが、登山装備の軽量化対象の筆頭?がザックなので、軽量なものを探しました。
とはいえある程度の強度も欲しかったので、1 kg 前後で 40 L 前後のものを探しました。
購入候補
グレゴリー スタウト 45:王道だが…
テント泊用ザックの定番「バルトロ」を小さくしたような見た目でとてもかっこいいと思います。
グレゴリーは以前「コントゥア 50」を所有しフィットしていたこともあり、背負い心地の良さは保証されたようなもの。
メジャーなメーカーなのでアフターケアにも優れていると思いますが、今回の基準ではやや重い。
また、ちょっと冒険(笑)したかったということもあって、今回は脱落。
初心者に最初のザックを勧めるのであれば、山小屋泊まで見据えてもうワンサイズ小さいスタウト 35 なんて最高だと思います!
THE NORTH FACE ハイドラ 38:背面が!
こちらも大手メーカーで信頼感が有り、程々の重量で安心感有り。
見た目もかっこいいのですが、背面がトランポリン構造なのが個人的に×。
トランポリン構造は通気性の良さを謳っていて、かつて私もその文句に惹かれてトランポリン構造のザックを購入したことが有りました。
しかしそれなりにハードな登山だと背中はビショビショになります。
また背面が湾曲しているため、パッキングもしづらいです。
というわけで、脱落。
ちなみに同様の理由でグレゴリーのズール 40 も脱落です。
山と道 ONE:丁度受注タイミングだったが…
こちらはかなり評判が良いですが、容量がちょっと大きい 50 L。
カメラを含めてもちょっと持て余しそうな予感。
それにブリッジャーと容量が同じなのも気がかりです。
本製品は受注生産なのですぐに手に入れることができないのが難点ですが、3 月はちょうど受注期間中でした。
しかし納期が 8-9 月のため、夏山開始(6-7 月)に間に合わない…
以上二点の理由で、脱落。
OMM Classic 40:一番惹かれたが…
オレンジ色が好きな私は、新宿ビックロの石井スポーツでたまたま見かけて一目惚れ。
いろいろ調べてみると、日本の店員さんがリクエストして本製品が生まれたそうです。
日本アルプスの岩場に負けないようにサイドポケットの素材を強度の強いものに変更したりと、アルプス登山でも使いたい私としてはかなり好感が持てました。
しかしフレームが入っておらず、全長が短いため腰で背負う感が弱いと思われ、脱落。
ほどほどの安心感も欲しい私にとってはちょっと攻め過ぎなザックなのでした。
とはいえ、石井スポーツで背負ってみておけばよかった…。
Gossamer Gear Gollila:総合的に◎
重量は 1 キロ切りながらもフレーム入りで、腰パッドも別売りで存在。
見た目もなかなか。
グレーのザックってかっこいいと思います。
ウエアとも合わせやすそう。
また背面パッドをマットにできるザックを所持したことがなかったので、私にとってはちょっとした「冒険」です。
たまたま公式サイトでセール中だった
前述した各ザックの印象を総合して、ゴリラ購入を決定しました。
国内のお店で買うと 3 万円以上しますが、運良くアメリカ本国のサイトでセール中で、ウエストベルトを含めて 210 ドル(送料込み、後述のクーポンコード使用)でした。
後日、これとは別に FedEx から関税の支払い用紙が届いて別途費用がかかりますが(確か 2000~3000 円位だったと思います)、それを含めても約 25000 円なので、お得に買い物できました。
ちなみに、公式サイトでの購入時、クーポンコードの入力欄があります。
ダメ元で「Gossamer Gear coupon」でググってみたところ海外のクーポンサイトがヒットしてクーポンコードを手に入れることができ、約 29 ドル節約できました!
世の中には便利なサイトがあるものですね。
ファーストインプレッション
お待たせしました、ようやく本題です。
開封
縦長のダンボールを開けると…綺麗に折り畳まれて入っていました。
袋や緩衝材は無し(無くていいです)。
雨蓋のポケットが大きい
珍しい縦型のポケットですが、結構入ります。
ファスナーのサイズがモンベルのストームクルーザー(ジャケット)と同じぐらい。 |
モンベルのストームクルーザーであれば余裕で入ります。
実際に使う時は雨具はフロントのメッシュポケットで、雨蓋のポケットには財布や地図などこまごまとしたものを入れると思います。
メインポケットへのアクセスは独特
多くのザックはメインポケット入り口はドローコードで縛ってあると思いますが、本ザックは写真のように少し折りたたんでバックルで留めるという方式。
そして雨蓋の閉め方は、写真の上部に写っているバックルを使います。
雨蓋を折りたたむイメージ。したがって雨蓋は分離できません。
この独特な形状が良いのか悪いのか現状分かりませんが、実際に使っていくうちに分かってくると思います。
ハイドレーション対応
ハイドレーション用ポケット完備。
さらに、写真の黄色い箇所3つはループになっているので、ハイドレーションのフックをかけることができます。
私はハイドレーション利用者ですが、自分のミステリーランチのザックにはハイドレーションのポケットがないため、ザック上部にハイドレーション本体をなんとなく平置きしていました。
その点本ザックはポケットがあるので楽にパッキングできそうです。
フレームもアルミ製の取り外し可能なものが入っています。
やはりフレームが有ると安心感があります。
ウエストベルトとサイドのポケットは大きめ
サイドポケットに入っているのはナルゲンの 1 L ボトル。 ウエストベルのポケットは、モンベルのストームクルーザーのズボンが丁度入るぐらい。 |
現在使用しているミステリーランチのザックにはウエストベルトのポケットが無く、スマホはズボンのポケットに入れていました。
でも登山中にズボンのポケットに物を入れていると、汗の水蒸気でポケット内が群れてしまい、スマホが湿っちゃうので嫌なんですよね。
あと、歩いているとポケットのスマホが微妙に揺れて気になるし。
なので本ザックはウエストベルトのポケットに私の iPhone X が入るのでとても嬉しいです。
もう片方のポケットには、コンパスあるいは行動食を入れると思います。
またサイドポケットも大きく、1 L のボトルなら余裕です。
ショルダーハーネスとウエストベルトのパッドは厚め
左に立てかけているのはヒルバーグのエナン。 |
チェストストラップは弛んでいない方がゴムで伸縮式。便利なのかな? |
写真では分かりづらいですが、パッドは結構厚いです。
ウエストベルはペラペラではなく、芯も入っています。
UL にしてはかなりの厚さではないでしょうか?
先日、テント3 丁を張りに行ったときに本ザックに詰めて歩いて近所の公園まで行きましたが、ショルダーハーネスのパッドの厚みが伝わってきて、上々の背負い心地でした。
テント泊時の重い荷物を背負った時にどう感じるかは今後の登山で判断していきます。
ベルト類は細い
ショルダーハーネスの黄色い箇所には、反射性のラインが入っています。 ウエストベルトの余ったベルトを折り畳めるゴムがついているのは◎。 |
比較対象が質実剛健なミステリーランチ(X-40)なので極端かもしれませんが、それを差し引いても本ザックのベルト類は細いと思います。
このあたりからストイックに軽量化した結果、1 キロ切りを達成できているのでしょう。
不安点:背面パッドとメッシュの劣化
背面パッドは通気性を考慮してか凸凹の形状になっていますが、使っているうちに加水分解でボロボロになりそうです。
まあ、背面パッドは劣化しても何かしら代用品を見つければ済むので良いとして、心配なのがフロントメッシュと背面パッドを固定しているメッシュ。
そこそこ強度はありそうですが、フロントメッシュは枝に引っかかったり、背面メッシュは背中と擦れ続けることで破れる可能性があると思っています。
特に背面が破れるとパッドを入れられなくなってしまうので心配です。
できる限り荷物を軽くしてザックの負担を軽減したいと思います。
ちなみに、フロントメッシュは横に伸縮して縦には伸縮せず、背面のメッシュは横には伸縮せず縦に伸縮します。
最後に
全般的に強度・耐久面で不安が残りますが、軽さと引き換えですしこれは最初から分かっていたこと。
それよりも軽さが際立つザックです。
また思っていた以上にパッドが分厚く背負い心地が良いのが気に入っています。
今までの経験上、背負い心地が悪くても気合で背負えば何とかなる(笑)と思っているので、ここは嬉しい誤算でした。
テント泊が楽しみです!
登山ランキング
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿