7 月の 4 連休は全国的な雨でしたが、上信越エリアはそこまで雨が降らなかったため、幸運でした。
なお、雪渓等は無く、アイゼンは不要でした。
そして今回、私は途中で体調不良により山頂直下で引き返すことに…。
体調不良による初めての撤退でした。
| 
         | 
    
| 四普賢~五地蔵間で見えた高妻山山頂。 | 
撮影機材:
    Nikon Z 6
    NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
登山道まで
4 連休初日は連れの車で妙高エリアへ移動し、前泊。
翌朝、宿の窓から綺麗な朝焼けが見られました。
期待を膨らませて戸隠キャンプ場へ。
| 4:32 | 
写真は登山者用の無料駐車場です。
車の乗り入れ可能で、多くのファミリー層がキャンプを楽しんでいました。
今回登りで使う、一不動から五地蔵山への稜線だと思われます。
ちなみに写真左の建物はカフェ(そば屋?)です。
| 5:50 | 
| 5:51 | 
| 5:57 | 
| 6:04 | 
すると柵があり、その向こうに牛の群れがいました。
一不動を目指す場合は柵の向こうに、弥勒新道を目指す場合は柵の手前で右に曲がります。
写真に写っている柵はまさに作の向こうへの入り口です。
完全に入り口を牛が邪魔しています。
どうしよう…と思っていたら、連れが手で牛を払い、柵を開けてくれたので向こう側に行くことができました。
と言っても、柵の向こう側は牛の群れなので、牛から数十 cm のところを横切っていきます。
女性のソロ登山者とかでこんな状況に出くわしたら、予定変更して弥勒新道を使う方もいらっしゃるのではないでしょうか…。
しばらく歩くと牛もいなくなり、登山道の標識に従って分岐を右に入れば登山道です。
稜線(一不動)まで
渡渉が数箇所
上の 2 枚以外にも、ちょっとした渡渉が何箇所かありましたが、今回の天気・水量では、すべての渡渉はうまく石の上に足を置けば濡れずに渡渉できるレベルでした。
渡渉エリアが終わったあとも、沢沿いに登っていきます。
| 6:52 | 
振り返ると山々が見えました。
| 6:55 | 
滑滝
しばらく登っていくと「滑滝」が待ち構えています。
| 6:57 | 
岩に足場は掘ってありますが、濡れているので鎖無しでは厳しいと思います。
山と高原地図では危険マークこそありませんが、今回のような雨で足場が濡れている場合は「滑滝」とその先のトラバース(後述)は結構危ないと感じました。
下りには使いたくないです。
トラバース
| 7:06 | 
斜めになっている濡れた岩の上を横切るので、鎖無しだとかなり危ないと思います。
今回の参考で唯一(キャンプ場除く)の水場「氷清水」。
| 7:10 | 
トラバースが終わった箇所から振り返った写真です。
全体的に気を抜けませんでしたが、一番最後が一番危なかったかな?
ちなみにこの後も鎖で垂直に登る箇所がひとつありました(滑滝ほどではない)。
氷清水で休憩
| 7:15 | 
少し座れるスペースがあるのでここで休憩としました。
同じ場所で休憩していたおばちゃん曰く「5 秒も触ってられないくらい冷たい」。
ニッコウキスゲが咲いていました。
| 7:42 | 
稜線に合流するとすぐに「一不動避難小屋」が見えます。
中は見ていませんが、コンクリート造りの昔からありそうな小屋でした。
稜線に出て左に曲がると戸隠山です。
今回は高妻山を目指すので、右に曲がりました。
山頂直下(約 2200 m)まで
稜線に出ると眺めは良くなります。
| 7:53 | 
本ルートは一不動から二釈迦、三文殊、四普賢、五地蔵、六弥勒…と忠実にピークを通過していくため、楽ではありません。
大峰奥駆道が似たような感じだったと思います。
眺めが良さそうだったので一旦山頂に行ってみました。
晴れていれば最高でしょうね。
ここで休憩としました。
そして休憩時にアミノバイタルを飲んだ直後、急に気道のあたりに違和感が。
ここまでの登りでいつも以上に息が上がっていました。
| 8:48 | 
晴れていれば登山道が綺麗に辿れそうです。
ここに着くまでに相当息を切らしており、ペースはガタ落ちしています。
少し登っては立ち止まってゼーハーの繰り返し。
登った後の平坦な道でも呼吸が整わない。
明らかにいつもと違っていました。
シャリバテかと思い、休憩時間に食べたチョコ類が吸収されるのに望みを託して登ります。
このあたりで雨が強くなってきたので、レインウェアを着ました。
六弥勒まで、やっとのことで戻りました。
| 9:37 | 
なんとか九勢至に到着。
あまりにもきつかったので引き返すかとぼやいたところ、連れから励まされもう少し登ってみることに。
| 10:05 | 
標高約 2200 m までなんとか登りました。
が、あと約 150 m も登る気力体力が無く、仮に登れたとしても帰りは六弥勒までアップダウンがあるので、ここで撤退を決意。
私は六弥勒に、連れは山頂に向かいました。
連れ曰く「別れた直後から坂の角度がすごいことになった」そうなので、引き返して良かったです。
下山~登山口まで
| 11:33 | 
登りが始まるとすぐ息が上がって前に進まなくなりました。
これまで経験した山行で一番きついピッチだったかもしれません。
20 分ほど待つと連れが山頂から戻ってきたので、弥勒新道経由で一緒に下山を開始。
弥勒新道の下りでは、ここが一番気を使ったと思います。
途中「ブナ仙人」がありました。
左膝の痛みはこのあたりで激痛レベルになっていました。
膝を痛めたの、人生初です…。
| 13:06 | 
途中、ヒノキの根が多く滑りやすい箇所がありました。
| 13:18 | 
仙人を名乗るほど巨大ではない気が…。
写真の方のようにここで登山靴など洗いたくなりますが、この後の沢のほうが洗いやすいので、ここは素通りするのをおすすめします。
草原に出て右に曲がり真っすぐ進んでいきます。
アザミが綺麗でした。
| 13:49 | 
| 13:54 | 
| 13:56 | 
こちらが二つ目の沢です。
一つ目の沢より座る場所を確保しやすく、さらにこの時は手前のコンクリートまで水が流れていたので、とても登山靴が洗いやすかったです。
ここからもう少し歩くと牧場に合流し、キャンプ場を経て、14:15 頃駐車場に着きました。
5:30 過ぎにスタートしたので、8 時間半以上の山行でした。
と言っても、私が体調を崩さず足も傷めなければ、1 時間ほど早くできたと思います。
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR の登山での使用について
初陣が雨、しかも体調不良という散々なものでしたが、これまで使っていた「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8」とは、やはり使い勝手が違いました。
良かった点
写真のように、望遠を生かして遠景を切り取る系の写真が撮れるようになりました。
また 200 g 以上軽量化しているため、ピークデザインのキャプチャーを通じてザックのショルダーハーネスに装着したときの重みは軽くなっていると感じました。
悪かった点
上に紹介したアザミの写真のように、背景を大きくぼかすことは可能ですが、望遠端の 200mm にしないと難しいです。
200 mm なので手ブレしやすく、被写体との距離もかなり取らないといけないので、ボケが欲しいときには少し扱いにくく感じました。
最後に
それほど雨は降らなかったので、天気的には恵まれていたと思います。
しかし体調面が最悪でした、五地蔵岳での休憩までは絶好調だったのに…。
下山中に回復したのですが、結局、原因不明です。
次回以降に発症しなければいいのですが。
そして膝の痛みも心配です。
通院し、なるべく早く治そうと思います。
不完全燃焼に終わった高妻山。
次は、紅葉の時期に行きたいです!

0 件のコメント:
コメントを投稿